“マドンナ”ではないが、１人のアーティスト名だと勘違いされてし
まう前に、まずは“ノーマモナ”という名の説明から。これはふたり
のトップ・ヴォーカリスト、ノーマ・ウィンストン（イギリス）とモ
ナ・ラーセン（デンマーク）のファースト・ネームから付けられたユ
ニット名。従って、必然的にこのアルバムがツー・ヴォーカル作品だ
とお分かりだろう。プロデューサー伊藤秀治氏のミュージカル・ディ
レクションに基づき、ピアニストのニルス・ラン・ドーキーによる人
選から生まれた斬新なるプロジェクト。
この欧州を代表するふたりの女性ヴォーカリストをメインに、パリ
のミュージシャンのサポートを得て、パリにて行われた録音。そう、
今、ジャズはパリが面白い。感性豊かな２つの声によるインター・プ
レイとでも言えようか、随所で聴かせるそのヴォーカル・テクニック
は見事の一言。このユニットのコンセプトを肌で感じる「フリーダ
ム・ジャズ・ダンス」、天国にいるモンクも思わず微笑みそうな奇
策、２つの声とベース１本のみの「ストレート・ノー・チェイサー」
は必聴！ （加瀬正之） |
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「サ・バ」レーベル
