エンカペラG ─ NEWS
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2006年6月
『週刊ポスト』掲載記事
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「日本人が歌うならビートルズより演歌」で
人気の中年アカペラ集団の野望
町工場経営 浪上光夫氏(57)ほか
まず、写 真を見ていただきたい。黒シャツにネクタイ、ダンディな格好のオヤジ5人がなにやら気持ちよさそうにマイク片手に歌っている。実はこの5人、アカペラで美空ひばりの『川の流れのように』や八代亜紀の『舟歌』など、お馴染みの演歌を歌う「エンカペラG」というグループ。すでにCDデビューも果 たした、趣味の域を越えた“プロ集団”なのだ。
コーラスが好きな人が集まるアマチュア合唱団で知り合った5人は、それぞれの本業を抱えながらも、週1回の練習で歌声に磨きをかけつつ、全国各地でライブをしたり、テレビ出演したりと忙しく活動している。
エンカペラGのリーダーで、埼玉県内で精密部品を加工する町工場を経営する浪上光夫氏(57)が話す。
「結成は05年1月。合唱団で付き合いのある同世代の音楽プロデューサーの勧めもあり、オヤジだけで何か新しいことにチャレンジしようということになり、コーラスでは普通 考えられない演歌をアカペラでやろうと決めた。誰もやったことがないし、“日本人が歌うビートルズ”よりは世界に通 じると思いました。
妻も応援してくれています。本業は妻と2人で細々とやっていますが、町工場の仕事というのはどんどん減って苦しい状況なんです。でも、歌っていると元気が出て楽しいんですよ」
ちなみに、ボーカル担当の林田有司氏(46)は健康食品販売の自営業者、バス担当の武田憲治氏(41)は、埼玉 県立高校の生物教諭、トップテノールの新町和之氏(44)は半導体商社のサラリーマン、セカンドテノールの花岡孝次(47)はイベント会社に勤務しており、失礼ながら、「歌ってなければ普通 のオヤジ」だ。
ライブはいつも大盛況!
(左から、花岡孝次、新町和之、林田有司、
浪上光夫氏、武田憲治)
練習は週1回、カラオケボックスで
その花岡氏は、「自分も疲れたサラリーマンの一人です」と笑いながらも、こう語る。
「イベント会場の設営や撤収で飛び回り、早朝・深夜など時間も不規則なので、仕事では正直ヘトヘトになっています。でも、歌うことで、そんな自分にカツが入る。
エンカペラGのメンバーの平均年齢は、40代後半。中年サラリーマンたちに“同じ世代がこんなに頑張っているよ”と思いを込めて歌っています」
そんなメッセージが伝わっているのか、ライブの会場は、オヤジたちの熱気で包まれる。
「自分たちがバックコーラスで人間カラオケになり、お客さんに飛び入り参加で歌ってもらうと、いつの間にか手拍子が始まり、ライブよりも盛り上がる。東京・新橋での定期的なライブに加え、温泉街や企業のパーティ、同窓会の集まりなんかにもお呼びがかかるようになりました」(林田氏)
これまで埼玉県内の温泉旅館や青森県のスナックなど約50回のライブをこなし、まさに全国各地で引っ張りだこ。このグループの夢は紅白歌合戦に出場することと大きい。今後は、外国の人にも聴いてもらいたいと、世界の街角で歌う“海外進出”も狙っている。
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